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ごあいさつ

教授 辻一郎
 東北大学大学院 医学系研究科 公衆衛生学専攻(本専攻)は平成27年4月に設置され、令和4年度で8年目を迎えます。これまでに多くの入学生を迎え、ある者は博士課程へ、ある者は教育研究や臨床治験の職場へ、ある者は行政や国際保健の現場へと巣立っていきました。そしてこの4月も7名の新入生を迎えています。
 本専攻には、以下のようなユニークな特徴があります。

(1) 豊富な研究データ:がん・循環器疾患・老化などに関する大規模コホート、全国規模の診療データベース、数々の臨床研究・臨床試験、東日本大震災被災地での健康調査と支援などで得られる豊富な研究資源を活用して、実践的な研究者・高度専門職を養成します。

(2) 臨床研究の推進:東北大学病院臨床研究推進センターと連携して、医師・歯科医師と高度研究支援者(データマネジャーなど)の双方で、国際的に通用する臨床研究の人材を養成します。

(3) ゲノム科学の推進:わが国最大規模(15万人)のゲノム・コホートを有する東北メディカル・メガバンク機構と連携して、ゲノム医療に資する人材(遺伝カウンセラー、遺伝統計学者など)、ゲノム科学と社会との接点(政策、倫理、ビッグデータ・メディシンなど)に関わる研究者を養成します。

(4) 国際保健の推進:東北大学大学院ヒューマンセキュリティ連携国際プログラムと連携して、全科目を英語で履修できるコースを展開し、国際保健で活躍する人材を養成します。

 本専攻の修了者には修士(公衆衛生学)Master of Public Health (MPH) が授与されますが、この学位は公衆衛生行政や国際保健、臨床研究などの領域では国際的に高く評価されています。
 私たちは、7つのコースを用意し、時代の要請に応える新しい公衆衛生の展開を目指しています。皆様と来年4月にお会いして、公衆衛生の発展に向けて共に頑張っていけることを楽しみにしています。
令和4年4月

公衆衛生学専攻長・医療管理学分野教授  藤森 研司




大学院説明会 特設ウェブサイト(M-Labo)に専攻長からの説明がありますので、あわせてごらんください。